ミュンヘンはドイツ南部あるベルリン、ハンブルクに次いでドイツでは3番目に大きな都市です。
また、ドイツ国内でも観光客がもっとも訪れる都市トップ3に入ります。
ミュンヘン自体も観光スポットが豊富ですが、周辺にも見所が多いので観光の滞在拠点としてもぴったりです。
今回はミュンヘンの観光におすすめな滞在エリアとホテルを厳選して3つご紹介したいと思います!
エリア説明の前に。芸術と経済が融合した都市ミュンヘン
ミュンヘンは20世紀初頭まではヴィッテルスバッハ家が治めたバイエルン王国の首都でした。
バイエルン王国時代にはミュンヘンはドイツのルネサンス芸術の中心で、現在も壮麗な王宮や教会などの建築が残っています。
ちなみにバイエルン王国はオーストリアで大人気の皇妃エリザベート(愛称シシィ)の出身地でもあります。
またミュンヘンはビール醸造でも有名で、今では日本人にも馴染みがあるビールの祭典、オクトーバーフェストの発祥地です。
地理的にはドイツ南部に位置し、ノイシュバシュタイン城など古城が多いロマンティック街道南部へのアクセスも良好です。
オーストリアにも近いので日帰りでザルツブルク旅行を楽しむこともできますよ。
周辺の観光スポットを巡るには公共交通機関でももちろん回れます。
でも、乗り継ぎがうまくいかず時間がかかることもあるので効率的に回るなら日帰りバスツアーの利用もおすすめです!
ノイシュバシュタイン城行きやザルツブルク行きならほとんど毎日催行されています。
ミュンヘンは中世からの文化建築や街並みを中心とした観光都市の一面をもつ一方で、経済都市の一面も持っています。
情報技術やバイオテクノロジー、金融、出版などの産業を中心に、世界的にも有名なBMWやシーメンスなどの本社が置かれています。
またドイツ国内有数のルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(通称ミュンヘン大学)やミュンヘン工科大学もある学生の街でもあります。
街歩き派におすすめ!コンパクトな旧市街エリア(Munich Old Town)
ミュンヘンの旧市街エリアはマリエン広場(Marienplatz)を中心とした1.5kmほどの円内。
地図を見るとほぼ円形になっているのでわかりやすいです。
ミュンヘン中央駅側から行くならスタート地点はカールス広場(Karlsplatz)のカールス門(Karlstor)。
そこからマリエン広場へ向かう途中には凶王とも呼ばれたルートヴィッヒ2世が埋葬されている聖ミヒャエル教会(St. Michael)があります。
ちなみにルートヴィッヒ2世の名前も耳にしたことがある人は多いはず。
ディズニーランドのシンデレラ城のモデルにもなったノイシュヴァンシュタイン城を築城したバイエルン王国の君主です。
政務には興味がなく、ゲルマン神話や騎士伝説に魅入られ、その影響からいくつもの豪華な城や宮殿を築くことに力を入れました。
そのためバイエルン王国の経済破綻を導く一旦を作ったとされています。
聖ミヒャエル教会(St. Michael)からさらに中心部に進めば、2つのタマネギ型の塔がトレードマークのフラウエン教会(Frauenkirche)が見えてくるでしょう。
そしてマリエン広場(Marienplatz)
ここには仕掛け時計がある立派な新市庁舎があります。
また、広場周辺にはお店やレストラン、カフェがたくさん並んでいるので観光客も多いエリア。
マリエン広場から北上するとヴィッテルスバッハ家の居城を博物館・劇場にしたミュンヘン・レジデンツ(Residenz Munchen)があります。
非常に豪奢な宮殿なのでゆっくり見学時間をとりたいところの1つですね。
そしてミュンヘン・レジデンツ前に広がる庭園(ホーフガルデン)はミュンヘン市民の憩いの場。
カフェもあるので晴れた日にはとっても気持ちいですよ。
他にも博物館、美術館があったり旧市街はコンパクトなので歩いてみて回るにもちょうど良いです。
Sバーンの列車や、地下鉄Uバーン、トラムの駅もあるので少し離れたところにある観光スポットへのアクセスも良好です!
ニンフェンブルク城も30分ほどで行くことができます。
もちろんミュンヘン中央駅も近いので近隣の国への移動にも便利ですよ!
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■ マリエン広場真ん前!ビヨンド バイ ガイゼル
BEYOND by Geisel
予算:ラグジュアリー
ビヨンドバイがイゼルはなんといっても立地が最高です!
ミュンヘン市庁舎があるマリエン広場の目の前にある5つ星ホテルです。
客室やホテルのラウンジからからくり時計が見えるので、混雑を避けて落ち着いて見ることができますよ。
ミュンヘン空港(フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港)からはSバーンでマリエンプラッツ駅(Munich Marienplatz station)まで約50分ほどで下車してすぐです。
タクシーは逆に観光の中心地でビルの近くに停められないので注意が必要です。
ホテルに着いたあとは立地がいいので徒歩でいろんな場所を見て回ることができます。
観光や買い物に出かけて途中ホテルで少し休憩してまた出かけることもできます。
特に自分や一緒に行く方が体力にちょっと自信がない場合は休憩が入ると楽しく旅行ができるので、立地は重要な要素になりますよね。
ビヨンドバイガイゼルはGeisel Privathotelsという1900年に設立されたミュンヘンに本拠を置くプライベートホテルが運営しています。
ミュンヘン市内にBEYOND以外に4つのホテルと3つのレストランを運営しています。
シュバリングエリアで紹介しているホテルもGeiselが運営していますが総じてインテリアやスタッフの対応の評判が良いです。
ビヨンドバイガイゼルのアメニティはオーストラリアの高級スキンケアのイソップを使っているのでバスタイムも少しリッチな気分に浸れそうですね。
ホテル代は確かに高めですが、朝食含め軽食、アルコールや飲み物代は宿泊代に含まれていますし、徒歩で回れるところが多いので交通費が節約できることを考えるとコスパが良いホテルといえます。
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大人が楽しめるおしゃれエリア!ハイドハウゼン(Haidhausen)
ハイドハウゼン地区は、旧市街からイザール川を渡って対岸に渡ったSバーン、ローゼンハイマ―プラッツ駅(Rosenheimer Platz)から大体1キロ圏内の地域を呼びます。
芸術家が多い地域と言われており、昔ながらの小さくて可愛らしい住居が残っています。
プレイジング通り(Preysingstraße)のカフェPreysing Garten(プライジング ガルテン)を目指せば、カフェのすぐ近くにお目当のエリアが見つかります。
また、地元の人が暮らしているエリアなのでスーパーマーケットや八百屋さん、パン屋さんなども近くにあり便利です。
おしゃれなカフェやバー、レストランがたくさんありますので街歩きも楽しめますよ。
イザール川を渡ったあたりに歴史を感じるアールヌーボー様式の建物があります。
これは温水プールやサウナがある公衆浴場のMullersches Volksbad(フォルクスバード)です。
建物内はとってもレトロでその中にあるカフェCafe im Mullerschen Volksbadも雰囲気があります。
ミュンヘンにはかわいい雑貨屋さんもいくつもあります。
おすすめはヴェルト通りにあるkokoloresという雑貨屋店。
小さなお店ですが、かわいいポストカードや雑貨がたくさんあるのでお土産を買うにもぴったりなお店です。
ハイドハウゼンの雰囲気は学生が多いエリアではないので落ち着いています。
治安も大変良い地域で安心して過ごせますよ。
ホテルの数はマリエン広場近くほど多くはありませんが、暮らすような滞在がしたい方にはおすすめです!
■ 1室ずつデザインが違う!デザイン ホテル シュタット ローゼンハイム
Design Hotel Stadt Rosenheim
予算:ミドル(時期によってエコノミー〜ミドル)
デザイン ホテル シュタット ローゼンハイムはまずロケーションが抜群!
ミュンヘン東駅(Ostbahnhof)の向かいにあるのですぐわかります。
ミュンヘン空港(フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港)からなら都市近郊鉄道のSバーン(S8)に乗って乗り換えなくミュンヘン東駅まで30分です。
観光の中心であるマリエン広場も電車で5分。
ホテル前にUバーン/Sバーンの出入口であるので駅までの移動も大変便利です!
デザイン ホテル シュタット ローゼンハイムは家族経営のホテルで今が4代目と歴史あるホテル。
建物も1890年に建てられ、2度の大戦を生き延びた建物を利用しています。
歴史があるホテルですが、館内は全般的にリノベーションされています。
一部屋一部屋コンセプトの異なるデザインでコーディネートされていて、スタイリッシュな印象の部屋から可愛らしい印象の部屋までおしゃれです。
ちなみにホテル内にはレストランがないのですが駅が近いのでファストフードやパン屋さんがあるので必要なら買っていったほうがいいです。
近隣にはおしゃれなレストランやカフェもあるので、ホテル周辺を散策して良さそうなお店に入ってみるのも楽しいでしょう。
スタッフはみんな感じが良く親切と評判です。
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学生も多い!シュヴァービングエリア(Schwabing)
オデオン広場から北側に広がるのがシュヴァービングエリア。
ミュンヘン大学やミュンヘン工科大学が近くにあり若者が多いエリアになっています。
古着屋さんやセレクトショップが立ち並ぶおしゃれエリアで、ヨーロッパならではの洋服を買いたい方はこの辺りがおすすめです。
ほかにも、ミュンヘンで流行っているアジアンフードのお店がたくさんあります。
日本で食べるアジアンフードとは一味違ったおしゃれな創作料理になっていておもしろいですよ!
有名なパン屋さんや、カフェなどもたくさんあるので朝から夜まで楽しむことができます。
観光スポットへのアクセスも便利です!
ホテルもスタイリッシュなインテリアのホテルがちらほら!
おしゃれなホテルに泊まりたい方はこのエリア中心に探すのもおすすめです。
■ サウナもある!シュヴァビンガー ヴァールハイト バイ ガイゼル
Schwabinger Wahrheit by Geisel
予算:エコノミー〜
シュヴァビンガー ヴァールハイト バイ ガイゼルはマリエン広場前にもホテルを運営するGeisel Privatehotels運営のホテルです。
ホテルから徒歩5分ほどのところに地下鉄ミュンヒナー・フライハイト(Münchner Freiheit)駅があります。
中心のマリエン広場まではミュンヒナー・フライハイト(Münchner Freiheit)駅から地下鉄U3/U6で4駅目、約5分ほど。
ミュンヘン中央駅(Hauptbahnhof)までは1度乗り換えが必要ですが時間的には10分ほどなので観光にも便利です。
ミュンヘン空港(フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港)からは市内へはSバーン、ルフトハンザ航空が運営するバスのルフトハンザバス(LH、タクシーの三択になります。
ミュンヘン空港からSchwabinger Wahrheit by Geiselまではタクシーで約30分ほど、電車だと乗り継ぎをしながら約1時間です。
LHバスならMunich Nord /Schwabing駅で下車して地下鉄と徒歩ですが、Munich Nord /Schwabing駅からホテルまではタクシーでも5分ほどなので大きな荷物を持っているならタクシー利用が良さそうです。
ホテル周辺にはカフェや朝早くからオープンしているベーカリーもあります。
また広大なイギリス式庭園(Englischer Garten)も歩いて5分ほどです。
市内中心部へのアクセスもよく、近くには自然あふれる公園もあるので観光とリラックスどちらも楽しみたい方にもぴったりなロケーションです。
部屋は全体的にモダンで温かみがあるちょっと日本ぽい感じもするインテリア。
部屋タイプがユニークで面白いです。
例えば「TEAM ROOM」は日本のおしゃれなカプセルホテルのような雰囲気の荷物収納付きベッドが6台置かれています。
混雑防止にバスルームも2つ。
大家族やグループ旅行にうってつけです!
また館内には共用で使えるサウナや屋外ジャグジーもあります。
でもサウナ愛好家におすすめは、デラックススイートの「SCHWABINGER SUITE 63」
なんと部屋にサウナが完備です!
みんなが1度は憧れる屋根裏部屋を思わせるような斜め窓がある部屋などバラエティーに飛んでいます。
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ミュンヘンで気をつけたいエリア
ミュンヘンはドイツ国内の大都市の中でも治安が良いとの定評があります。
ほぼどこでも大丈夫ですが、ミュンヘン中央駅の周辺は夜間の治安があまり良くありません。
安いパックツアーになると中央駅近辺のホテルが組み込まれる事が多いので注意が必要です。
ミュンヘン中央駅自体は隣国からの列車も乗り入れがあるので駅構内も飲食店や各種お店が入っていて便利です。
ただ宿泊ホテルは別のエリアに取るのがおすすめです。
編集後記
ミュンヘンというとドイツだし、ヨーロッパだし、ホテルのインテリアもザヨーロッパ的なデコラティブな装飾をイメージしていました。
今回ミュンヘンのホテルを色々チェックしていて気づいたことの1つが、
建物自体はもちろん歴史を感じさせるものがほとんどですが部屋は全体的に「モダン」「スタイリッシュ」で、木など自然素材のぬくもりが感じられて居心地良さそうな「シンプル」なインテリアのホテルが多かったということです。
居心地良いホテルで体を休めてあなただけの旅を思い切り楽しんできてくださいね!
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