ウィーンといえば音楽や芸術の都として有名ですね。
ウィーン中心部にある旧市街はリングシュトラーゼ、通称リングと呼ばれる1周約5kmの環状道路で囲まれたエリアに広がっています。
(1周5kmといえばイメージ皇居周りと同じくらいです。)
地図を広げてざっくりいえば、ウィーンは
リング内側
リング周辺
さらにその外側(郊外)
に分かれると言っていいでしょう。
今回は観光で滞在するなら一番便利なリング内&その周辺の見所とおすすめホテル5軒を紹介したいと思います!
ウィーンの見所を駆け足で!
見どころ満載な芸術の都!
ウィーンは中世の街並みが残る旧市街全体が世界遺産に登録されています。
(ウィーンは生きた街として進化を続けるため高層ビルの計画が持ち上り2017年に危機遺産になっています。)
ウィーンのリング内には帝国時代の趣を感じる荘厳な建物も多くみられます。
ホーブルグ王宮、シュテファン大聖堂、ウィーン国立歌劇場(オペラ座)などなど。
特にシュテファン大聖堂はウィーンの中心にあり、観光の目印にもってこいのシンボル的な存在です。
もう1つのアイコンはオペラ座でしょう。
威風堂々とした佇まいはとても美しいので、ぜひ一度入ってオペラを体験してみてほしいですね!
ちなみにシュテファン大聖堂やオペラ座近くを歩いていると、モーツァルトのコスプレをしたオペラのチケット売りに声をかけられるかも。
「怪しい!」と思ってしまうのも当然なのでが、実は彼らは市の許可を得てチケット売っている人たち。
中にはダフ屋もいるかもしれないので許可証を見せてもらうといいです!
そこまでがっつりオペラ鑑賞まではしなくていいけど、オペラ座を見たいならコスプレのお兄さん達と値引き交渉をして桟敷席もいいでしょう。
桟敷席は一番上の席で舞台を見るにはあまり良くない分一番リーズナブルなチケット。
オペラ座に入って中の雰囲気を楽しむだけなら十分です。
でも、ちゃんとオペラを見たいなら路上で買わず自分の見たい演目をホテルのコンシェルジェや、ケルントナー通りのEMIにあるチケット売り場のコンシェルジェに相談するといいでしょう。
音楽鑑賞といえば、もう一ヶ所おさえておきたいところがウィーン楽友協会です。
こちらはリング周辺、インペリアルホテル裏手にあります。
ウィーン楽友協会はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートが開催される音楽ホールとして有名です。
世界一音がいいと言われ、建築音響学の教科書の中でも良例として登場します。
ホールは本来は音響学的な観点からはあまり良くないとされる長方形、直方体をしています。
では、良音の秘密は?というと、天井と照明器具、それに両側のバルコニーを柱がわりに支えている金の女神です。
金の女神の凹凸部分に音が乱反射すること、また吊り天井になっているのでブラブラした状態の天井、照明に音波が当たって振動することで良い音が出ます。
ホール内のインテリアは天井もキラキラして素敵なので、機会があればぜひ1度ここでコンサートを聞いてみてくださいね。
さらに中世の趣を楽しむなら、王宮近くのオーストリア国立図書は世界でも1-2を争う美しい図書館でこちらもぜひ見て欲しいです。
一方、もう少し近代に近づき19世紀末から20世紀初頭の文化遺産もウィーンのリング内、周辺で見ることができます。
郵便貯金局、ウィーン市庁舎、カールスプラッツ駅、ナッシュマルクト、マジョリカハウス・・・
リング通り沿いの外側に建つウィーンの市庁舎はネオゴシック様式のとても美しい建物です。
リング内では郵便貯金局、リング周辺でカールスプラッツ駅校舎、ナッシュマルクト近くのマジョリカハウスなどオットー・ワーグナーの作品を見ることができます。
オットー・ワーグナーはユーゲントシュティル(Jugendstil)と呼ばれるウィーンのアールヌーヴォー様式建築の第一人者です。
草木を装飾のモチーフにしているのは他国で流行ったアールヌーヴォーと同じですが、フランスはより有機的、ウィーンのユーゲントシュティルはもう少し幾何学的でスッキリした印象です。
近代建築が好きな人にも必見です。
音楽、建築、芸術には事欠かないウィーンですが、メインストリートのケルントナー通りには多くのお店が立ち並んでいます。
ウィーン といったらカフェ!
カフェ文化が有名なウィーンの老舗カフェも多いです。
ザッハートルテの名前で争ったザッハーやデメル以外にもたくさんあります。
食事メニューも充実なので1人で気楽にごはんんを食べたいときも重宝します。
またウィーンはチョコレート専門店も充実しているので、ここでしか手に入らないチョコレートはお土産にもぴったり!
リング内は大きくないので地図に頼らず歩き回るのでも楽しいですよ。
トラムや地下鉄Uバーンも使えばもっと自由度高く出かけることができます。
- 初めてウィーンを訪れる方
- 観光に便利なところに滞在したい方
とにかくどこに滞在するか迷ったらリング内のホテルをとるのがおすすめです!
シュテファン大聖堂近く
■ ウィーン最古のホテル!
ホテル ケーニヒ フォン ウンガルン
Hotel König von Ungarn
予算:ミドル
ホテル ケーニヒ フォン ウンガルンは市内中心部のシュテファン大聖堂から徒歩1〜2分のモーツアルトハウスの並びにあります。
地下鉄駅やその他多くの観光スポットのすぐ近くなので大変便利です。
1746年創業のウィーン最古のホテルの1つで、かつてはシュテファン大聖堂の大司教のゲストハウスとして使用されていました。
ホテル名のHotel König von Ungarnは「ハンガリーの王」という意味で、オーストリア・ハンガリー帝国時代の1867〜1918年は貴族などの上流階級が暮らす住居となっていました。
建物自体は非常に歴史がありますが内部は改装されていてきれいです。
ガラスの天井から降る光が明るい中庭はとても素敵ですよ。
客室タイプは、シングルルーム、ダブルルームのほかメゾネット(キングベッド1台、シングルベッド2台)もあるので家族旅行にもいいです。
客室によっては窓からシュテファン大聖堂や旧市街の街並みをのぞめます。中には窓のない部屋もあるので事前にに希望するのがいいでしょう。
インテリアは2タイプ、クラシカルなウィーンらしさを感じるタイプと、モダンなデザインタイプがあります。
スタッフも日本の老舗旅館のような気づかいがあると評判です。
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■ シュテファン大聖堂目の前!
ホテル アム ステファンスプラッツ
Hotel Am Stephansplatz
予算:ミドル〜ラグジュアリー
ホテル アム ステファンスプラッツはシュテファン大聖堂の真ん前に位置しているのでまず迷うことはありません。
旧市街を歩いて観光していると何度となくシュテファン大聖堂の近くを通ることもあるので、途中で休憩に立ちよって一息つくこともできます!
客室はクラシカルすぎず、モダンすぎず、木の温もりが感じられる落ち着くインテリア。
部屋からシュテファン大聖堂が見たいならスーペリア、デラックス、ジュニアスイートスーペリアの上階の部屋を予約するのがおすすめです。
予約時に”Cathedral view is preferred.”と伝えるといいでしょう。
シングルルーム以外はバスタブに、床暖房もあるので寒い時期にいっても心地よいです。
ちなみに朝食ではちょっとめずらしくジューサーで果物などをその場でフレッシュフルーツジュースにして飲むことができます!
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オペラ座近く
■ コスパ良い!モーテル ワン ウィーン-シュターツオーパー
Motel One Wien-Staatsoper
予算:エコノミー
モーテル ワン ウィーン-シュターツオーパーはオペラ座から徒歩1−2分のところにあります。
地下鉄カールスプラッツ駅やトラムの駅にも近くにあり、観光の拠点としてロケーションは最高。
荘厳な建物で外観やロビーなどは5つ星ホテルにも引けを取らない雰囲気す。
重厚な造りを生かしながらも中はとってもモダンにリノベーションされていて、青を基調としてクールでおしゃれな印象。
客室はそこまで大きくはないですが、清潔感があります。
余計な調度品などはなくシンプルなデザインで、部屋からはウィーンの街並みを見ることができます。
朝食はついていませんが、周辺にはカフェもスーパーもあるので食事にも困りません。
1人旅など気楽な旅にももってこいなホテルといえます。
ロケーションとクオリティを考えると価格もリーズナブル!
コスパがいいホテルです。
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リング北側
■ 穴場の高級ホテル!
パレ ハンセン ケンピンスキー ウィーン
Palais Hansen Kempinski Vienna
予算:ミドル〜ラグジュアリー
パレ ハンセン ケンピンスキー ウィーンはリング内の北側、シュテファン大聖堂のある中心部までは歩いてだいたい15分ほどのところにあります。
繁華街からは少し離れたところにありますが、U2(カールスプラッツ駅がある路線)とU4(シェーブルン駅がある路線)のショッテリング(Schottenring)駅や、トラムやバス乗り場が近くにあるのでロケーションはとても便利です。
ドナウ運河にも近いので、朝は運河沿いのお散歩も気持いいですよ!
中心部だと夜までにぎわっていますが、この辺りは近隣がビジネス街で落ち着いているので夜は静かです。
建物はもともと1987年のウィーン万博のために建築されたもので豪華さと格式を感じます。
外観は重厚な印象ですが、中に入るとモダンとトラディショナルが融合してバランスがよく、ロビーラウンジは天窓からの光があふれてとても明るく居心地がいいです。
客室のインテリアがダークブラウン基調でところどころにさし色的に明るい色がつかわれていてスタイリッシュですが、高級感があり落ち着きます。
ホテルとしては2013年オープンなので比較的新しく、清掃が行き届いているのできれいです。
バスルームにはトイレシャワーも完備、バスタブもゆったりつかれます。
ケンピンスキーは日本では耳なじみがありませんが、世界30カ国で80軒以上の高級ホテルを運営しているドイツのホテルグループ。
1897年創業でヨーロッパ最古の高級ホテルグループとして知られています。
ケンピンスキーのスタッフは総じて接客に定評がありますが、パレ ハンセン ケンピンスキー ウィーンのスタッフもプロフェッショナルな対応が好評です。
日本人がまだ少ないのでちょっとした穴場の美しく快適なホテル。
しかもシュテファン大聖堂のある中心地から少し離れているので、中心部の同価格帯のホテルより数段上の最高のサービスが受けられると考えるとかなりお値打ちです!
パレ ハンセン ケンピンスキー ウィーンの空室状況と最安値価格をチェック
■ 安定の世界展開ブランド!
ヒルトン ウィーン プラザ
Hilton Vienna Plaza
予算:ミドル〜ラグジュアリー
ヒルトン ウィーン プラザはパレ ハンセン ケンピンスキー ウィーンと同じショッテリング(Schottenring)沿いにあります。
中心部までも徒歩10数分ですし、U2線のSchottentor駅や市内バス、トラムの駅も近くどこへ行くにもアクセスが良く便利です。
ファミリールーム(シングルベッド2台、クイーンベッド1台)があるで家族旅行にもおすすめ。
ただバスタブはある部屋とない部屋があるので予約時に確認が必要です。なお、バスタブのある部屋タイプでも予約時にリクエストする方がいいです!
世界展開の高級ホテルなのでスタッフの対応も安定です。
中心部からちょっとだけ離れているのでシュテファン大聖堂やオペラ座周辺の同価格帯のホテルよりハイクオリティでコスパよいと感じるでしょう!
編集後記
ウィーンは見所たくさんあります。この記事でご紹介する見所はほんの一部。
リング周辺には観覧車もあるウィーン市民の憩いの場プラーター公園や、美味しそうな食べ物の屋台がおしゃれに並ぶナッシュマルクトのマーケット、ハプスブルク家の夏の離宮ベルヴェデーレ宮殿に、シェーンブルン宮殿などなど周りたいところがたくさん出てくるでしょう!
ウィーンのあちこちにある素敵なカフェ巡りも捨てがたいですよね。
もし興味を持ったらもっと色々調べて楽しい旅にしてくださいね!