2015年に開業したホーチミン初の6つ星ホテル、ザ レヴェリー サイゴン(The Reverie Saigon)。
オープン当初よりベトナム随一のゴージャスなホテルとして注目を集めています。
世界約80カ国、約420軒の高級ホテルで組織されたホテル協会The Leading Hotels of the World(LHW)にも加盟しています。日本でLHWに加盟しているのは帝国ホテル、パレスホテルのみです。
ザ レヴェリー サイゴンはホーチミン1区の中心部にある39階建て高層ビル、タイムズスクエア内にあります。
高層ビルがまだ少ないホーチミンではタイムズスクエアは非常に目立つ建物の一つで、ホテルの部屋からは遠くまで見渡すことができます。
ちなみにこのレヴェリーサイゴンとタイムズスクエアはホーチミン市の不動産王チュオン一族が経営するホテル・不動産開発大手バンティンファット社(Van Thinh Phat)により運営されています。
2年ほど前にベトナム国内外で活躍するオーストラリア越僑の男性シンガーソングライター、タイン・ブイ氏が結婚したお相手が同一族だったことで話題になった一族です。
館内の様子:極彩色がまぶしい!
琥珀色とゴールドのエレベーターに乗り7階のホテルロビーへ。 乗り込んでまずこの光り輝くエレベーターに驚くことでしょう。なんと壁には瑪瑙(めのう)とアンモナイトの化石が組み合わせています。
極彩色のきらびやかなロビーに足を踏みれると天井の大きなスワロフスキー製のシャンデリアが出迎えてくれてくれます。
さらに世界で故マイケル・ジャクソン氏の保有と合わせ2つしかない(!?)といわれるパープルレザーの豪奢なソファも大きな存在感。壁のファブリックや調度品類も多彩な色が使われ華やかで、どこを見ても豪華です。
欧米系高級ホテルのインテリアが限られた色使いの引き算の美学だとすれば、ザ レヴェリーは足し算の美学といえるでしょう。
禅文化のすっきりとした空間に美を感じる日本人の目には、壁に配置された紫や青色の電飾は少々過度な演出に映る部分もありますが、非日常的な空間に浸れること間違いなしです。
6階のカフェ・カーディナルへは客室からはエレベーターで直接来れますが、外部からはロビーのある7階から吹き抜け空間のらせん階段を1階分降りることになります。
3フロア分吹き抜けにした広々とした空間にあるオールデイダイニングのカフェ・カーディナルでは、朝食からアフタヌーンティー、ディナーと1日中食を楽しむことができます。取材時はちょうどアフタヌーンティーを楽しむ時間帯で、ピアノの生演奏も行われていました。
カフェ・カーディナルの外側には屋外プールとジャグジーもあります。
客室:イタリア最高級デザインハウスのコーディネーション!
ザ レヴェリー サイゴンの部屋数は224室の通常タイプの客室と62室のスイートルーム計286室です。
客室広さは43~53m3(26~32畳)と市内のホテルでは最大クラスですし、スイートルームは63m3~313m3(なんと193畳!!)とお城級の広さです。
ホテル客室及びスイートルームは12の異なるコンセプトでデザインされており、Provasi、Colombostile、Giorgetti、Visionnaireのイタリア最高級デザインハウスによる家具でコーディネートされています。
例えば、ハネムーナーにオススメの赤い色が印象的なロマンチックスイートや、シックで落ち着いたパノラマスイートなどバラエティに富んでいます。
ベットはシモンズ社製。ベッドリネンやタオル類はフレッテ社で統一されています。
日本で通常生活している中ではあまり耳馴染みのないブランド フレッテ社ですが、世界の高級ホテルではリネンはフレッテというほど上流階級にはお馴染みのブランドです。
各部屋にはエスプレッソ・マシンと紅茶好きのためには非常に香り高いフランス、ダマン社の紅茶が用意されています。水はもちろんのこと、ミニバー内の各種ソフトドリンクやビールも無料で利用でき、毎日補充されます。
バスルーム:のアメニティはショパールにエルメス!
バスルームも部屋同様それぞれデザインが異なり期待を裏切らない豪華さです。
全客室共通で、バスタブとシャワーブースは別になっており、バスタブ前面の壁にはテレビもあります。
またトイレはTOTOの温水洗浄機能もついるので日本人的にはホッとします。
部屋タイプによっては、バスタブが大きな窓のすぐ横にありホーチミンの街を一望しながらゆっくりお湯につかることができます。同じくらいの高さの建物がまだ周りにほとんどないため外からの視線もあまり気になりません。
アメニティは、通常の部屋でもショパール、スイートにはなんとエルメス(またはアクア・ディ・パルマ)が用意されています。細部まで高級さを追求しています。
朝食:気持ちのいい吹き抜けレストランで!
朝食は6階の吹き抜け、カフェ・カーディナルでいただけます。
ビュッフェで果物やパンなどを選び、メインをオーダーする形式です。ビュッフェの品数はそれほどはありませんが、パンや果物などの種類は十分。
メインにはフォーやボーコー(ベトナム風シチュー)、卵料理があり、朝から温かい料理を頂けるのは非常に嬉しいところです。
グランド・ハイアットやハイアット・リージェンシーでも経験を積んだGiovanni Parrella氏がエグゼクティブ・シェフを務めており、味も非常に評判がいいです。
スイートルーム宿泊の場合には、レヴェリーラウンジでも朝食がいただけますよ。
ロケーション:ホーチミン市の中心ど真ん中
ザ レヴェリー サイゴンはホーチミンでも最も賑やかな1区、その中でもさらに中心部にあるドンコイ通りとグエンフエ通りの間にあります。
この2つの通り周辺は日本でいうところの銀座と思っていただけたらわかりやすいでしょう。
ドンコイ通り周辺は高級ホテルやレストラン、雑貨店などが並び、いつもたくさんの観光客がいますし、サイゴン川から人民委員会庁舎まで伸びるグエンフエ通り周辺にも、世界有数のブランドショップから地元の人気ブティック、かわいいカフェが立ち並びつねににぎわっています。
その2つの通りにザ レヴェリーサイゴンは面しているため、観光スポットも徒歩圏内、買い物やごはんを食べるにも非常に便利がよい立地です。
空港からはタクシーで30〜40分ほどです。
(*ホーチミンの朝と夕方の時間は交通渋滞が大変激しいです。空港へ向かう方は余裕をもって出発することをおすすめします。)
こんな人におすすめ!
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- 最高級ホテルにお手頃価格で滞在したい方
- 眺めのいい高級感あるホテルに滞在したい方
- キラキラした豪華なインテリアが好きな方
- 便利な立地に泊まりたい方
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ホーチミンは1万円台からでも5つ星ホテルに宿泊できるため、手頃な価格で高級感を求める日本人にはもってこいの都市の一つです。
その中にあってザ レヴェリー サイゴンはスタンダードタイプの部屋でも1泊約30,000円とホーチミン市内最高級の価格設定ではあるのですが、5つ星ホテルが1泊10万円以上するのが当たり前の欧米や日本を考えると、その2分の1以下の価格でこれだけの豪華さを備えたホテルに宿泊できるのでやはりお得感があります。
日本のガイドブックにはまだ掲載が少なく日本人の間でもまだ知名度は高くありませんが、オープン直後からデザインはもちろんサービスの質も高いと海外では高評価のホテル。
立地の良さと、手が届く価格で泊まれる6つ星ホテルとして今後日本人旅行客の人気が高まるのは確実です。
そんなホテルにひと足先に訪れてみてはいかがでしょう?