ポーランドのクラクフはかつてのポーランドの首都だった古都です。
日本でいうなら京都のような場所
古くからの街並みが残るポーランドを代表する文化の中心地となっていて、ワルシャワと同様ポーランド観光では欠かせない場所の1つになっています。
日本からクラクフへ向かう場合、直行便はないのでポーランド航空でワルシャワ乗り継ぎや、欧州のどこかの都市で乗り継ぐことになります。
日本からスムーズに乗り継げればバリツェ空港までだいたい15時間ほどで着きます。
バリツェ空港からクラクフ中央駅までは列車で20分程度で着きます。
首都ワルシャワからクラクフ中央駅も列車で約2時間半で行くことができます。
今回はそんなポーランドの古都、クラクフの観光に便利なおすすめ滞在エリアとホテルをご紹介したいと思います!
お散歩に最適!街が世界遺産のクラクフ歴史地区
クラクフの旧市街・スタレミアストは「クラクフ歴史地区」として街全体が世界遺産に登録されています。
街全体も中世を思わせる古いたたずまいで、カフェやアイスクリーム店、レストランなどすべてが絵になります。
人も多くにぎやかなエリアです。
ゲーム好きならRPGの世界に迷い込んだ気分になるかも。
旧市街はコンパクトにまとまっていて寄り道しながらの街歩きにはぴったり。
徒歩でも十分回れますが、街中は路面電車のトラムも走っています。
乗り方も簡単なので乗りこなすとかなり便利ですよ。
クラクフ中央駅がある新市街からフロリアンスカ門を通って旧市街に入りそのまま南下していくとヴァヴェル城です。
道もわかりやすく、フロリアンスカ門から伸びるメインストリートの1つフロリアンスカ通りまっすぐ進むと中央広場にでます。
広場を通り過ぎグロツカ通りをそのまま南下すれば、南端のヴァヴェル城です。
ちなみに中央広場は200m四方というかなりの広さでヨーロッパ最大級の広場と言われています。
広場には色とりどりの花々があふれる屋台がある市場も出ています。
街中にもテラスのあるおしゃれなカフェやお土産用のお店も並んでいるので、買い物を楽しみつつ疲れたらカフェで一息いれてみましょう!
観光の見所の1つになるヴァヴェル城はヴィスワ川沿いに建っています。
ここは16世紀まで国王の居城でした。
ヴァヴェル城はイタリア様式の庭園を取り囲むように建てられたたくさんの建造物で構成されています。
中世以来長きに増改築がなされたため、ロマネスク様式、ゴシック様式、ルネサンス様式、そしてバロック様式とほぼすべてのヨーロッパの建築様式を見ることができます。
夜もライトアップされてとても綺麗ですよ。
文化の中心ということもあって、ポーランド国内の4分の1近くの博物館や美術館ががクラクフに集まっているので美術作品が好きな方も楽しめます!
また、クラクフから日帰りで行ける観光スポットおすすめなのがヴィエリチカ岩塩坑
こちらも世界遺産です。しかもクラクフ歴史地区と一緒に1978年に最初に登録された世界遺産12件に入ってます。
岩塩坑と聞いて編集部、なんでそんな地味なところを見に行きたいんだろーと思いましたが、同じように思われた方是非行って感動してみてください!
観光客向けに開放されている3.5 kmほどの坑道には歴史上や神話上の聖人など様々なシーンの彫像や壁にもレリーフが彫られています。
そしてなんとシャンデリアまであるのです!
クリスタルの輝きが美しいこのシャンデリアも彫刻も全て岩塩!
しかもさらに驚くのは芸術家が彫ったものではなく当時の坑夫たちが手がけたというのですから・・・びっくりです。
ヴィエリチカ岩塩坑はコペルニクスやゲーテも訪れたことがあるそうです。
ヴィエリチカ岩塩坑までは列車、バスで個人でも行けます。
もう1つの見学スポットとして有名なのはアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所
個人でバスや列車を駆使して行くこともできます。
クラクフ発着のツアーではヴィエリチカ岩塩坑とアウシュヴィッツ収容所がルートに組み込まれたものもあるので、自分にあう行き方を選んでみてくださいね。
クラクフ歴史地区は周辺スポットの観光も考えると、このエリアのホテルに滞在するととても便利です。
ちなみに宿泊料金は他の地区に比べれるとやや高め傾向ですが、世界遺産のエリアに泊まれるのでので思い出づくりにもいいですね!
オシャレに変貌したユダヤ人地区!カジミエシュ地区周辺
カジミエシュ地区周辺はクラクフ歴史地区の南東部にある、もともとはユダヤ人居住地区でした。
14世紀に当時の国王カジミエシュ大王がこのエリアでユダヤ人を保護したことで多くのユダヤ人が住むようになりました。
ちなみにカジミエシュ地区は映画『シンドラーのリスト』のロケにも使われた場所です。
第二次世界大戦まではたくさんのユダヤ人が住んでいましたが、戦後は住民のいなくなりカジミエシュ地区は廃墟となっていました。
その後ポーランドの社会主義体制が崩れた1989年頃から徐々に再開発が進みました。
建物の外観が灰色っぽかったり、崩れた外壁をそのまま残してるところもあるので少し暗いイメージがありました。
現在ではそうした廃墟も上手く活かして雰囲気あるお店にリノベーションされたり、カフェやレストラン、アンティークショップやデザインホテルなどもあるオシャレエリアとなっています。
地区内にはユダヤ教の会堂「シナゴーグ」が点在している他、ユダヤ人墓地もあります。
またヘブライ文字の看板を掲げたレストランやショップもあり独特の雰囲気をかもし出しているので、クラクフ歴史地区とはまた違う印象を受けるかもしれません。
Kolanko No 6はお店のインテリアもオシャレで地元の人にも評判がいいレストラン。
朝から営業していてビュッフェスタイルの種類豊富な朝食が人気です!
カジミエシュ地区は散策するのがおもしろエリアです。
オシャレなプチホテルもあるので歴史地区とは別にここに1泊してみるのもいいですね!
編集後記
クラクフは観光地なので全体的に他のエリアよりはやや高め料金のところもありますが、ポーランドは他の欧州諸国と比較して物価が安いです。
食もせっかくなので色々楽しみたいですよね!
例えばクラクフにあるミシュランの星付きレストランJarema RestaurantやSzaraで気兼ねなく食べて飲んでも他の欧州の国で普通のレストランくらいと、意外とリーズナブルです。
美味しい食事に美しい街並み、しかもヨーロッパの中ではリーズナブルに旅できるポーランド
ワルシャワだけでなくクラクフもぜひ一緒に回ってみてくださいね!