シンガポールは様々な民族が暮らしていますが人口の80%を締めるのが中華系の人々。そのためチャイナタウンも非常に活気があります。
そんなチャイナタウンの一角にあるおすすめブティックホテルが、ザ スカーレット シンガポール(The Scarlet Singapore)です。
ザ スカーレット シンガポールは、シンガポールで初めてスモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド加盟ホテルに選ばれています。
Small Luxury Hotels of the World(SLH)とは
スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(Small Luxury Hotels of the World™、SLH)は、世界70カ国以上にある500軒を超える独立系の小規模かつ高級なホテルで構成されたホテルブランドです。最先端のデザインホテルから古城ホテルまで、また都心の隠れ家ホテル、プライベートアイランドのリゾート、歴史の香り漂うカントリーハウスなど、それぞれの土地を優雅に楽しむことのできる、世界中の個性豊かなホテルを多彩に取り揃え、極上のご滞在をお届けしています。
*米国富裕層を対象とした Luxury Institute による調査で高級ホテル部門3年連続1位を受賞しました。
(引用:https://www.l-s.jp/slh/)
実際に泊まってみて立地の便利さと、周りのほどよいローカル感、インテリアがとても素敵だったのでご紹介させていただきます!
ロケーションと周辺エリア
ザ スカーレット シンガポールは観光にもグルメにも便利なチャイナタウンの一角にあります。
チャンギ国際空港からホテルまではタクシーで約30分です。
最寄駅はチャイナタウン駅で、駅からからホテルまでは徒歩7〜8分ほどで到着します。
チャイナタウン駅からの道すがらには、レストランやショッピングが楽しめるテンプルストリートやパゴダストリートがあり、スカーレットホテルはアースキン・ストリートの坂道を登りきったところにあります。
ホテル周辺には、シンガポールでも有名なホーカーセンター、マックスウェルフードセンターがあります。しかもホテルを出て徒歩1分!
マックスウェルフードセンターと反対側にはクラブ・ストリートというおしゃれなバーやレストランが並ぶ通りもあります。
夜になるとクラブ・ストリートは欧米系の人が集まり賑やかですが、ホテル内は静かでした。
また、アジアナンバー1の金融街シェントン・ウェイやラッフルズ プレイスへも徒歩圏内です。
外観&ロビー
1924年建造のアール・デコスタイルの建物と1868年建造の13戸のショップハウスをつなげたシンガポールならではの伝統建築を利用した外観になっています。
ロビーは赤や黒を基調としたビビッドな色使いに、大きめなシャンデリアがゴージャスな印象です。
正直、1歩間違うと派手なラブホという大惨事になりかねない色使いですが、品良くまとまっていて高級感があったところにセンスの良さを感じました。
余談ながらソファは1度目訪問時はスカーレット色(赤色)でしたが、2階目は青に変わっていました。
客室
部屋の種類は6タイプあり、室内のインテリアは一部屋一部屋異なります。
- スタンダード(ダブルベッド、シャワーのみ)
- デラックス(ダブルベッド、シャワー)窓または天窓
- エグゼクティブ(ダブル/ツイン、シャワー)
- エグゼクティブ(ダブル/ツイン、シャワー)バルコニー付き
- プレミア(ダブル/ツイン)バスタブ付き
- スイート(ダブルベッド)バスタブはジャグジー機能つき
伝統的なプラナカンの建物を改築しているため同じカテゴリーの部屋の大きさが違うことがあります。
2度ともデラックスルームに泊まりましたが、1度目、2度目で広さがちょっと異なっていました。
1度目は2階で窓はあるもののやや手狭な感じでスーツケースを開くスペースに少し苦労しましたが、2度目の1階は非常に快適でした。
1階は窓がなく天窓になりますが1度目に泊まった2階のデラックスルームよりも広く、天井も高く、天窓から光も入ため閉塞感は全くありませんでした。
窓のあるデラックスルーム希望の場合はチェックイン時空きがあれば対応してもらえるようです。
部屋は掃除が行き届いていて清潔感がありました。
お茶/コーヒー、電気ポット、ペットボトルの水も1泊につき2本サービスされます。ホテル内ではもちろん無料でWIFIが使用できます。
また、些細な点ですがユニバーサルコンセントがあったため、日本の電化製品のコンセントをそのままさすことができたので変換プラグを持っていかずにすみました。(電圧対応しているスマホやPCなどに限ります。)
私が滞在した際にはありませんでしたが、最近現地で使えるスマートフォンも部屋に備え付けられたようです。
現地利用できるスマホがあるとWIFIを借りなくても現地でちょっとした検索やgoogleマップが使用できるので便利ですね。
バスルーム
バスルームはプレミア、スイートはバスタブがあります。スイートはジャグジー機能付き。
それ以外の部屋はシャワーブースのみになります。バスルームのライトも部屋と同じ雰囲気のものが使われていておしゃれでした
こちらも掃除が行き届いていてきれいでした。
アメニティはFlairというプライベートブランドになります。バスローブ、スリッパもありました。
館内の施設
プールはありませんが屋外にこじんまりとしたジャグジーがあります。
屋上にルーフトップバーがあり、チャイナタウンの赤い屋根の続く街並みや近隣の仏牙寺龍華院が見えます。マリーナエリアの大型ホテルが立ち並ぶ迫力ある景色とはまた違った、昔からのシンガポールを感じます。
朝食
実はホテル内の朝食は高かったため(2,000円近くする)外で朝食をとっていました。
スカーレット周辺はホーカーやカヤトーストのお店など、シンガポールの美味しいローカル朝食が安く食べられる場所がたくさんあります。
朝ごはんにおすすめはヤ・クン・カヤトーストのカヤトースト。
カリッと焼かれたパンに厚切りバターとココナッツミルクと卵黄でできたカヤジャムを挟んだシンガポール定番の朝食です。
ホテルの朝食にちょっと飽きたなという時にはぜひ試してみてくださいね!
スタッフの対応
スカーレットのスタッフは総じて若いスタッフが多かったのですが、笑顔で対応も親切です。
たとえばこんなことがありました。
早朝の飛行機で到着し朝の8時頃ホテルに着いたのです。
ダメ元でアーリーチェックインを相談すると、掃除が終わり次第利用できるということで9:30頃には部屋に通してもらいました。
しかも追加料金なしです。
待っている間は近くに朝食を取りに出かけ、戻ると部屋に通してもらえたため、シャッワーを浴びひと休みすることが出来たのでとても素敵な対応でした。
ちょっと気になるポイント・・・
全体的にとてもクオリティが高いホテルですがいくつか気になる点も記載しておきます。
- 同じカテゴリーでも部屋によって広さが違うため、手狭な部屋になるとスーツケースを広げるのが一苦労なことがある
- 日中歩き回ると夜ホテルまでの坂道を登るのがしんどいことがある
- 2人部屋設定(スイートはエキストラベッドを入れられます。)のため子供2人以上の家族旅行の場合には隣り合う部屋にするなど、ホテルに相談したほうがいいでしょう。
まとめ
部屋、スタッフのクオリティも高く、スカーレットホテルがSmall Luxury Hotels of the Worldの厳しい加盟審査に通ったのも納得でした。
欧米のホテル雑誌、ウェブマガジンには以前からよく取り上げられていたザ スカーレット シンガポールですが、日本では最近になってメディアでも紹介されることが多くなってきたので、日本人にはまだまだ知る人ぞ知る隠れ家ホテルの1つのようです。
宿泊価格は2011年が11,500円(税込13,000円)、2012年が15,000円(税込17,550円)と、当時の4つ星ホテルの価格としては妥当な範囲です。
年々シンガポールのホテル価格は高騰傾向にあり、シンガポール全体の価格相場は約18,000円/泊(2016年11月時点)です。
今だと15,000円くらいは予算をみないと納得のいく選択肢は少ないかもしれません。
ホテル価格は空室状況、シーズン、為替や物価の変動で常に変動するため最新情報をチェックしてみて下さいね。
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